専門知識に基づいた栄養指導などを行う管理栄養士の特徴を知ろう

老人保健施設で働く

食事のコーディネートをする管理栄養士

2019/07/21

ケア・マネジメントを行う「管理栄養士」

管理栄養士とは、病気や高齢で食事が取りにくくなっている人に、専門知識に基づいた栄養指導などを行う職種のことを指します。介護老人保健施設における管理栄養士の主な仕事は、入居している高齢者への食事提供や栄養ケア・マネジメントです。高齢者の中には、自分で食事できる人や介助が必要な人、うまくものを飲み込めない人などがいます。このような高齢者一人ひとりの身体状況に合わせた食事の調理方法を考え、きざみ食やミキサー食といった食べやすい状態にして提供します。食事が淡白にならないよう、時には季節ごとの行事食などを用意して変化を持たせることも大事です。高齢者の食事中はミールラウンドを行い、食べ残しや水分摂取量などを随時確認。問題があれば、別途対応を検討します。介護職員ら多職種とカンファレンスや会議をしっかりと重ね、高齢者の状況などを職員全体に共有することも欠かせません。栄養ケア・マネジメントは、高齢者の健康状態や栄養状態に応じた栄養ケア計画を個別で作成・実施することです。高齢者の低栄養状態を改善するために行われるもので、2005年の介護保険制度改革によって介護老人保険施設などの施設で導入されました。高齢者の健康維持に繋がる、管理栄養士の重要な仕事です。

管理栄養士になるためには

管理栄養士は、厚生労働省大臣認定の国家資格です。管理栄養士として働くために必要な資格ですが、資格を取得するには、管理栄養士国家試験に合格しなければなりません。国家試験を受けるには、4年制の管理栄養士養成施設を卒業するか、栄養士養成施設を卒業後、規定年数の実務経験を積む必要があります。国家試験は、年に一回実施されます。試験の合格率は5割以下となっており、難易度の高さが伺えます。特に実務経験を経て試験を受けるとなると、自分で試験対策を行わなければなりません。仕事の合間に参考書などで勉強する時間を確保し、試験に備えましょう。管理栄養士国家試験に対する参考書の中でおすすめなのが、国家試験のポイントを1冊にまとめた「レビューブック管理栄養士 2020」です。この書籍は、過去8年間に出題された国家試験問題の選択肢を正文化して掲載しています。

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