老人保健施設はリハビリがメインの施設

老人保健施設で働く

自宅に戻るための「リハビリ」が中心

2018/08/27

老人保健施設とは

厚生労働省が管轄している介護老人保健施設は老人保健施設とも呼ばれていますが、主に65歳以上の医療ケアやリハビリを必要とする高齢者を受け入れている施設です。食事介助や排泄介助などの介護サービスを提供していますが、「在宅復帰」つまり自宅に戻ることを目的にリハビリを中心に行っていることが大きな特徴です。そのため、長く滞在するのではなく一定期間で退去することが前提となっています。

さまざまな特徴

老人保健施設は要介護1以上の高齢者が対象です。医師の管理の下、介護だけでなく看護も提供されていますが、作業療法士や理学療法士によるリハビリテーションも行われています。さらに栄養管理や食事、入浴といったサービスも提供されていますが、これらのサービスは利用者一人一人の状態や目標に合わせてプログラムが構成されています。また、老人保健施設の中には看護師が24時間常駐しているところも多く、急に容体が変化しても迅速に対応することができます。
自宅に戻ることを目標としているため、施設に入居する期間は長期間ではなく3ヶ月~6ヶ月程度の一定期間になっているのが前提ですが「リハビリが上手く進まないため目標まで到達できていない」「家族の受け入れ態勢がまだ整っていない」などの理由で、あらかじめ決められていた期間では自宅に戻れないケースもあります。

施設が行っていること

まず作業療法士や理学療法士が自宅を訪問してどんな環境かを確認し、それに合わせたリハビリを行います。また、自宅に戻ったとしても環境が整っていなければ生活するのに支障が出るため、居宅ケアマネジャーと連絡を取りながら住宅の改修や福祉用具を準備したり、環境を整えるためのアドバイスをしたりします。自宅に戻った際に快適に生活できるよう、老人保健施設を退所する前に看護師や理学療法士、作業療法士による訪問指導も行われています。

老人保健施設は医師の常勤が義務付けられている

老人保健施設は自宅に戻ることを前提としているだけあって、医師や看護師だけでなくリハビリの専門職員の配置も義務付けられています。そのため、地域における医療と介護の連携や地域包括ケアシステム構築の「要」的存在として期待されていますが、地域に密着した老人保健施設となるためには医療との連携が重要なポイントです。急性期病院や回復期病院、地域包括ケア病棟などの病院との連携はもちろん、かかりつけ医との連携も欠かせません。適切な対応ができるよう環境を整えるだけでなく、老人保健施設の機能を知ってもらい、身体や認知機能が低下した時のリハビリや低栄養の改善などを老人保健施設のショートステイサービスを利用して指導してもらうなど、さまざまな面で連携することができます。

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老人保健施設には要介護1~5までの高齢者が入所しています。そのため介護方法も幅広く学ぶことができますが、在宅復帰を目指してリハビリに力を入れているため、介護に対する問題も違った観点から考えることができます。

老人保健施設で働くなら(正式名称:介護老人保健施設)

老人保健施設にはさまざまな介護度の高齢者が入所しているため介護を幅広く学びたい人に最適です。老人保健施設についてより詳しく紹介していくので興味のある人はぜひ参考にしてみてください。 当サイトについてのお問い合わせは【こちらから】